春のすごしかた⑤


毎年3月に向かう場所があります。

墨俣城のほど近くのお寺。

光受寺です。

そこには1本の、それはそれはかぐわしい梅の木が植わっています。


梅の精は美人にて 松の精は翁なり 

と夏目漱石は言いました。

この色、匂い、立ち姿。。。本当に今にも美しい精が現れるが如く。

3月になるとこの梅の姿を見に行きたくて、満開の知らせを心待ちにしているのです。


今日 3月11日。


梅は満開でした。


今年もこの梅を見られることに、

元気でいられることに、
奇跡を感じずにはいられません。

植物は地に根をはり、周りにどんなことが起きようとも泰然と存在し続ける。


七十二候 桃始笑(ももはじめてさく)


笑く=咲く と表現したところに

感受性の奥行きを感じます。

花の咲く様は ふふ とほころんでいるようです。それを見ている私たちも自然と顔が緩みますね。

自然の持つ力に呼応して

からだも変化します。

そのことをつぶさに感じていたい。


梅に桜、菜の花、チューリップ、これから野に山に花が咲き乱れます。

美しい花を見に行くのも楽しい季節です。

どうか存分に春の息吹を感じてください。


ひとつ注意すること。


決して皮膚を外気にさらさないこと。


春の空気に誘われて一気に薄着にならぬようご注意くださいね。

梅雨明けまでは

外気温が上がろうとも油断は禁物。

首・腕・足 必ず布で覆ってください。

春のそよ風は心地良いですが、自律神経を傷めることがあります。

毎年梅雨時に体調を崩す方は、春風とのつきあい方を見直すと良いです。


私も今日しっかり防寒で出かけました。

ストールぐるぐる巻きです。


首という首を守るべし。です。