2019年4月 この1冊

平成最後の日。

今日はNHKでも「ゆく年くる年」ならぬ

「ゆく時代くる時代」と言う番組が放送されていますね。

午後には大好きな「きょうの料理」スペシャルがありました。

他局なのに料理の鉄人がそろい踏みして(きっちり福井アナも登場!)

伝説の20分で晩ごはんコーナーがスタート。

画面が豪華すぎる。。。

そこへ土井先生が「ぼくもなんかやらんといかん」と言いながら綺麗に手を洗ってキッチンに乱入しておむすび作り出すという、もー、素晴らしくありがたい、ファンにはたまらないカオスでした。

すごかった~。楽しかった〜。

平成もいろんなことがあったけど、わちゃわちゃと笑い声で盛り上がって、そうして新しい年を迎えるのも素敵だと思いました。


平成の名場面を振り返るコーナーにはもちろん平野レミさんも。

私、レミさんが大好き。

だって明るいもん。

今月の1冊は、レミさんのこちら。


レシピ本というよりはレミさんが世にぽーんと放った言葉の数々を集めた一冊です。

どの言葉も、軽やかで歌うように、するするぅーと発せられたのでしょうね。ぽんぽんとね。

その瞬間がページから飛び出てくるみたいです。


大事にしているある本の一部分にこういう文章があります。


人生を健全に生きている人は、自分なりに自己治療の力がはたらくように工夫していることがわかる。どこかで自分の心を自由にはたらかせる機会を見出しているのであり、言うなれば、自分の手で芸術療法を行っているのである。ごく少数の人は自分の仕事の中で、それを行っているだろう。己の生き方の中に、いかに自由な心の表現の機会をもつかを問題にしているのである。

河合隼雄 著 『働きざかりの心理学』


レミさんのこと、どうしてこんなに好きなんだろう?と考えてみるとき、河合先生のこの文章が答えかなと思う。
レミさんの仕事は、こういう感じ。
だから見ていて心地よいし、好きだなあと思う。
健全に生きるということは、常識的とかそういうんじゃなくて、自分の心の向きを大切に、誠実に生きるということでしょう?

たとえばこんなシンプルな言葉も、スっと言えるのが最高だ。
あとこれも。


ブレないレミ、最高!
令和も笑っていきましょう♬
みなさん、良いお年、良い時代を。


今月の一冊

『平野レミのしあわせレシピ』 平野レミ 2015年