2019.12.30 12:102019年 今年この一冊その世界にとっぷり浸かってしまうときも紙の手触りや匂いを感じている、ただそれだけのときも本を開かない日は無い、今年も例年どおりの近しさで本とすごした一年です。365日、なにかしらのページを繰って繰り返し、さて何かとくべつの一冊を、これと選んでみる年の瀬の恒例。記憶の引きだしから出てきたのは、この本でした。樋口一葉 「にごりえ・たけくらべ」...
2019.09.22 14:30本。とは?生きていると、毎日出会いの連続ですね。それを「出会い」と感じるか、一瞬で流れていく風景の一コマと感じるか(感じもせずに流れてゆきます、概ね)、その時の自分の心模様や状況で振り子はどちらへもゆきますけれど、たとえその時流れ去っていったことでもからだのどこかに残っていて、ある時何かつんつんと刺激されたりするならばふっと甦って「ああ、あれはこう...
2019.07.30 09:032019年7月 この1冊ブログを書くのが随分久しぶりになりました。梅雨の湿気と闘いながらの1か月。私は心底湿気が厭。読んだ本の影響著しく「嫌」と書くところを「厭」と変換するようになったのもこの1か月の変化。厭 は 嫌 よりほんっっっとにイヤな感じがするだから厭と書くことにするというようなことを本の中のあの子は言ったなあ。とても可愛くて、大切に感じたい子。好きな本...
2019.05.31 04:162019年5月 この1冊令和となって早1か月。「H31」と書かずに「R1」と書くことにもようやく慣れてきました。奈良時代・平安時代に、こどもの頃から憧れを抱いている自分としては、元号が万葉集からの引用であることに、単純に素直に喜びを感じました。初春令月 気淑風和梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香月 梅 蘭 風 。。。 美しい空気とたおやかな香りが 漢字の連なり...
2019.03.30 04:592019年3月 この1冊「食べてるときだけ良い顔する子だ」と幼いときに母親に半ば呆れ顔でそう言われたのは、まぎれもない、この私です。四十をすぎても私の幸福ポイントは変わらずで、食べることにはまあ貪欲。選書の傾向にもそれは如実で、どうも本からいい匂いがしてくるようで、そういうものを手に取ってしまいます。予想通り文中に美味しいものが出てくると、やったとばかり妄想力に...
2019.02.24 22:302019年2月 この1冊読んでいて「ビビる」ということがよくあります。あまりにも今感じていることと呼応している、またはその感覚にはっきりとした言葉を充てられている、というときに「ビビる」わけですが、この本はその「ビビり」の極致であったと言えます。本を読んだり、人と接したりする中で 感じ入ったり考えたり記憶に強く残ったり、なにかわからないけど大事だと思ったこと、そ...
2019.02.15 07:41睡眠第一、なのですけれども。数年前から実践していること。とにかく21時にはベッドに入る。そして、そのまま眠る。なにはなくとも睡眠第一。夜中にごそごそとPC仕事をしたりしない。ソファでごろごろと録りためた番組を見たりしない。無限なネット世界を散歩したりしない。と、心がけています。睡眠の質が良ければ、明日の働きの質が良い。睡眠の量が足りていれば、内臓細胞筋肉精神皆満足。...
2019.01.30 09:222019年1月 この1冊「世界は終わりそうにない」人生について 美味しいものについて 本について とりどりの文章が盛りだくさんです。どこをつついても楽しめておや?これなんだろう? とか あれ、これ初めて食べるなー とか これこれ、これだよね!の定番とか、おおー豪華!といった贅沢感とか。お重の中でぎっしりわいわい賑やかな、...