春のすごしかた①


昨日ようやくお雛様を出しました。

ぐずぐずのろのろ、もう今年はさぼりたい

と、毎年気乗りしない作業です。

というのもお雛様をしまってあるのが寒い仏間で

そこで作業すると考えただけでもう、ブルブル。。。

でももうさすがにやらないと!と重い腰をあげた次第です。

家の中とは思えないフル暖気装備でいざ!

まあ、やり始めると楽しくなってやっぱり飾って良かったなあと思うのですが、春間近といえども体の芯から冷え込むことは間違いありません。いつ何時も、からだを冷やさないこと。これは必死に、かたくなに、守っていることです。室内でも油断は禁物なのです。

首もとは何かを巻いていますし、足首もレッグウォーマー、カイロも貼って、皮膚が外気に触れない工夫をします。

これからどんどん春めいて、そよ風が心地よくなっても。

この工夫は変わらず続きます。


《七十二候》

土脉潤起 

つちのしょう うるおいおこる


冷たい雪があたたかな春の雨に変わる頃。

眠っていたからだも目覚める季節。


長らくの冬眠状態から、からだじゅうの細胞という細胞が

一気に活動を始めたくなるのが、今です。

でも冬の間、厳しい寒さに耐え、必死にからだは自分のことを守ってくれていました。

バリア機能も限界近くまで弱っています。

弱った部分と今から活動を始めるよーという部分のせめぎあいが起こります。

そのせめぎあいは想像するにかなり過酷なものではないかと思いますよ。

季節の変わり目に不調になりやすい方は、いちど体内の葛藤についてイメージしてみてください。一瞬の油断がこの代謝のバランスをがくん!と崩してしまうこと、上手に活発な代謝活動優位に持っていくために外側からの冷えに留意すること、それが本当に大切です。

菊川にも「こんなことで?」という小さな要因で、おからだが冷え切って突然不調になり駆け込んでいらっしゃる方が多いです。普段は冷えない工夫をされている方でも、ちょっとした一瞬で、すとん、とアンコントロールな状態に陥ってしまいます。

かろうじてバランスをとっているこの時期に、少し気温が上がったからといって急に春物のお洋服にしたり、春の風に吹かれてみたり、なさらないでくださいね。

春に油断をすると一年ひきずります。

今日はまた真冬に逆戻りしたような寒さですから、みなさんあったかくしておられるとは思いますが、ふっと気温の上がる日に、少し思い出してくださいね。

まだまだ防寒。

首・手首・足首 の三首は特にしっかり防寒!です。