2019年7月 この1冊

ブログを書くのが随分久しぶりになりました。

梅雨の湿気と闘いながらの1か月。

私は心底湿気が厭。

読んだ本の影響著しく「嫌」と書くところを

「厭」と変換するようになったのもこの1か月の変化。

厭 は 嫌 より

ほんっっっとにイヤな感じがするだから厭と書くことにする

というようなことを本の中のあの子は言ったなあ。

とても可愛くて、大切に感じたい子。

好きな本には、たいていそういう人が現れる。

巡り会えるととても嬉しい。


今月もいろいろ、ほんとにいろいろ読みました。

ジメジメしていても読書は絶え間なく。

言葉というのはほんとに不思議で愛おしい。

いつも触れていたい。

響きが良くて可笑しくて

煌めいていて美しく

その真逆をいく作品も好きだけど

行間にロマンティックが詰まっているものが好きだなあ。そのロマンティックって何ぞ?と聞かれると困ってしまうけどとにかくちょっと目が離せなくなる感じ。

明るい暗いエグい楽しい共感反発ゾクゾク戦慄。。。感覚は様々あるけどとにかく、引っ張られる感じ。


人間の細胞が生まれ変わって古い細胞が滅していって1年後には別人のごとく生まれ変わるという話。

でも残るものって、必ずある。

細胞と細胞のあいだには、ずっと堆積されている何かがあるとおもう。

思い出、とか。感性とか。

年々濃くなる触媒液みたいなものに浸かりながら、また新しい細胞が生まれて育っていくのではないか?なんて思ったり。

本にも、文字と文字、行と行のあいだに

何かひきつけられるものがあるんだよなあ。

あ、好き

と思うかどうかは、その「あいだ」が重要だと思うんです。

本も、人も。

あいだ・だいじ

湿気できのこでも生えてきそうなこの体ではありますが思考や好き嫌いはクリアにキリツといきたいものだと、こんなとりとめのない文章を書き散らしながらどの口が言うかと自分にツッコミをいれたくなるのはやまやまですが、仕方ない、7月ももう終わりだからね、という記述。


このとりとめのなさは全て暑さと湿気のせいということで。。。



今月の1冊(というか今月はずっと未映子祭開催中)


『オモロマンティック・ボム!』 川上未映子