2019年 今年この一冊

その世界にとっぷり浸かってしまうときも

紙の手触りや匂いを感じている、ただそれだけのときも

本を開かない日は無い、今年も例年どおりの近しさで本とすごした一年です。

365日、なにかしらのページを繰って繰り返し、さて何かとくべつの一冊を、これと選んでみる年の瀬の恒例。記憶の引きだしから出てきたのは、この本でした。


樋口一葉 「にごりえ・たけくらべ」


言葉のリズムに反応して、つい声に出して読んでしまった 

表すならそういう本です。突き動かされるような体感・初めてでした。

一葉すごいな!って、読み終わってこれも声に出ていた笑。

もうそれ以外に何も書けません、読んでみてくださいとしか。

派生していろいろな本も読みました。感動しました、ほんとうに。


思い起こせば今年のお正月、本棚の整理をして並べなおし、「よおし、今年は純文学をたんと読みなおすのだ」と一番目立つ棚(スタメン棚)にしまってこんな風にしたんだったのです。

このスタメン棚に一葉さんも加わり、あれとこれとそれとそれも加わってもう今や乱雑な無法地帯と化していますのでまたこのお正月休みには本棚の整頓に一日を費やさねばなりません。一日で終わるんだろうか。。。エントロピー増大の法則とはよく言ったものですほんと。。。

年々本が増えて整頓も大変で泣きそうですが、こうして一年経って振り返り選ぶ一冊は年頭の推しどおりで、おぉ、ピンときてるなあ自分!と、直感をほめてやりたい気分です。

自己満足です笑。

楽しみだなあ、来年も。いろんな本や言葉に出会えるのが、楽しみ。

兎にも角にも活字中毒者の一年、今年も幸福満々でした。

純文学はひきつづき来年も推しで!


2019年 今年の一冊

「にごりえ・たけくらべ」 樋口一葉



書きながら今も分厚い本を読み進めています、重さで手首が痺れておりますし年内に読了したいけれどどうも無理っぽいと半ば諦め気味ではありますが年の最後に最強に浸れる本と共に居られて益々今年良い一年だと改めて感じ入る次第であります。今夜もがっつり読んで明日お仕事最終日しっかりがんばります!