顔認証について考える

スマートフォンでもパソコンでも、素晴らしい正確さで顔認証してくれますね。

すごく便利で感動的です。けれど当然、マスクしていたら認証してくれません。

いくら最先端のOSつんでいても判断材料の半分が隠れていてはロック外してはくれません。

マスクの下がどんなだか判別するのは無理ですものね。

PINコード入れたりして解除するのに慣れてきましたか?みなさん。

対・ガジェットに慣れたとしても、対・人ではどうですか?

会話したり、意見を交換したり、考えを共有したり、感情を吐露したり、マスクで顔半分隠れた人と人、どこまで慣れることができるでしょう。

人はいつもたくさんの情報を相手の表情からキャッチしています。

それこそガジェットの顔認証システムより何倍もの情報を、です。瞬時に察して

次の言葉・次の行動の材料にしてきましたから、得られる情報が半減している現在の世界ではたまにフリーズ、遅延、誤解などいろいろな混乱が脳内でも体内でも生じているだろうと思います。

相手のいるときはもちろんのこと、「対・自分」の場面でも同じです。

歩いていて街のウィンドウに映る自分

車窓に映る自分

手を洗っていて顔を上げたとき鏡に映る自分

仕事をしていてパソコンのモニタに反射して映る自分

日常でふいに見える自分の顔を、人は無意識にも確認しその時の状態を知る材料としてデータ収集しています。顔に表れる喜怒哀楽を客観的に見ているんです。口角が上がっている・下がっている、歯をくいしばっている・ゆるめている、輪郭は?顔色は?そういう諸々。

見ていないようで見ています。

それが今は、見えませんね。半分。自分の様子もよくわからなくなります。

顔って大事です。相手にも自分にも。マスクをしなくていいときにはせめてたっくさん鏡を見てください。自分の顔をよく見て触ってあげてください。

今 自分はどんな顔をしているんだろう。

鏡がなくてもぱっと頭に浮かんでくるくらいに、ひとりでいるときには鏡の中の自分と面と向かって、見つめてみてください。すると、対・人のときにも相手のほんとうのお顔を、気持ちを、想像することができるようになるかもしれません。その想像が的外れだって笑われても呆れられても自分のアンテナが錆びつくことはありません。「顔を知る」というのはAIにも負けない、アンテナを研ぎ澄ませ肝心の情報を得るとっておきの技術です。

先月の自粛期間中、自分も顔がひきつりそうだったときに撮った動画を貼っておきます。

とっておきのゆるゆるマッサージですよー。5分顔を夢中で触っていたら、とてもすっきり

軽やかになりました。

みなさんのお顔の筋肉が楽ちん・楽楽・楽しく!動きますように。