R is for Raison d'être.
「レゾンデートルー存在理由」
先日図書館で借りた絵本がとても素晴らしかったんです。
読んで知っていらっしゃる方も多いと思います。
「わすれられないおくりもの」
老いたアナグマが出てきます。
森の動物たちに慕われているアナグマはやがて死んでしまいます。
みんなかなしくて、さみしい想いでいっぱいでしたが、アナグマに教えてもらったことや、一緒にすごした思い出を語らっているうちに、もういってしまったけれどとても近くにアナグマはいるんだなあって感じるようになります。
このかなしくもあたたかい物語を読んでいて、私は生きているうちにどんなことを残せるのかなあって考えました。
きっと大きなことはできません。
社会の中で生きていて、出会うことのできる人の数も限られています。
そしてその出会う人との関わりも、その人の人生におけるほんの小さな「点」にすぎないと思います。
このお仕事においても、それはやっぱり同じで、来てくださるお客様に向き合える時間や菊川の存在は、その方にとっては小さな「点」で、“ 同じ方向を見て共に歩んでいくパートナー ”というものではありません。
ただ、お客様の長い人生の道中で、たまにあらわれる特徴的な「点」でありたいと思います。
困ったり悩んだりした時は「あ、あそこがあった!」と思い出してもらえるようにちょっとピカピカ光ってるような「点」になれたら最高ですね。
たまに関わる小さな点も、つないでいけば「線」になりますから、お客様の中でそんな1本の線になれたら本当に本当にうれしいことです。
なんて、
ちょっと語ってしまいました(笑)。
1冊の本の力はすごいものがありますね。
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